玉蜀黍」「蕃茄」は読める?知って驚く夏野菜の難読漢字と由来を徹底解説
玉蜀黍」「蕃茄」は読める?知って驚く夏野菜の難読漢字と由来を徹底解説とはどんな影響があるのか? 詳しい意味を整理してお届けします。
夏の風物詩である「玉蜀黍」の読み方は「とうもろこし」です。この漢字表記の由来を紐解くと、16世紀にポルトガル人によって日本へ持ち込まれた当時の歴史的背景に行き当たります。当時、舶来品を「唐(から/とう)」と呼ぶ風潮があり、すでに日本に存在していた穀物「諸越(もろこし)」に似ていたことから「唐諸越(とうもろこし)」と呼ばれるようになりました。漢字表記に「玉(美しい宝石)」「蜀(中国・三国志の蜀の地)」が充てられた理由は、黄金色に輝く粒の美しさを玉に見立て、異国情緒を帯びた最高級の穀物として珍重されたためです。
一方、鮮やかな赤色が特徴の「蕃茄」の読み方は「トマト」です。「蕃」という漢字は「外国・異蛮」を意味し、「茄」は「ナス」を指します。植物分類学上、トマトはナス科ナス属に属しており、南米アンデス原産のトマトが中国を経由して日本に伝わった際、「異国から渡来したナスに似た実」という意味を込めて「蕃茄」という漢字表記が定着しました。当時の文献『大和本草』(1709年)でも紹介されていますが、当時は食用ではなく観賞用の「赤茄子(あかなす)」として扱われていた記録が残っています。