副鼻腔炎に鼻うがいは逆効果?医師が教える痛くない黄金比率と正しい手順
副鼻腔炎に鼻うがいは逆効果?医師が教える痛くない黄金比率と正しい手順についての真相をご紹介します。
鼻腔粘膜を一切傷つけず、ツーンとした痛みを完全にゼロにするための鉄則は「浸透圧」と「温度」の完全なコントロールです。蓄膿症の鼻洗浄における生理食塩水の作り方は、極めて正確な計量が求められます。
用意するものは、一度沸騰させて冷ました清潔な白湯(または市販の精製水)500mlに対し、食塩(塩化ナトリウム99%以上の純度の高いもの)4.5gです。この比率で完全に溶かすことで、人間の体液と全く同じ0.9%の痛くない濃度が完成します。温度は必ず36〜38℃のぬるま湯に調整してください。冷水は血管を収縮させて痛みを誘発し、熱すぎると粘膜の熱傷につながります。
耳鼻咽喉科の専門医が指導する副鼻腔炎の鼻うがいの正しいやり方は、以下の5ステップです。
ステップ1:前傾姿勢の確保
洗面台に向かい、頭を約45度前方に傾けます。上を向く姿勢は誤嚥や中耳への逆流を招くため絶対に避けてください。
ステップ2:「エー」と声を出しながら注入
洗浄器具のノズルを片方の鼻腔に密着させ、口から「エー」と声を出しながらゆっくりと液を注入します。発声することで軟口蓋が持ち上がり、鼻と喉の通路が遮断され、液が気管や耳管へ流れ込むのを防ぎます。
ステップ3:反対側の鼻孔または口から排出
注入した洗浄液は、反対側の鼻の穴、もしくは口から自然に垂れ流すように排出させます。喉に流れてきた液は飲み込まずに吐き出してください。
ステップ4:頭を左右に傾けて残液を排出
両側の洗浄が終わったら、頭を軽く左右に傾け、鼻腔内に残った洗浄液を自然に垂らし落とします。
ステップ5:直後に強く鼻をかまない
最も重要な注意点です。洗浄直後は耳管が開揺しやすくなっています。この状態で力任せに鼻をかむと、残った液が耳管へ一気に押し込まれ中耳炎を引き起こします。ティッシュを軽く鼻に当て、優しく息を吹き出す程度にとどめてください。