トータルステーションとは?仕組みやセオドライトとの違いを徹底解説
トータルステーションとは?仕組みやセオドライトとの違いを徹底解説の詳細について、専門知識を基に徹底解説します。
トータルステーションの技術進化は目覚ましく、とりわけ「自動追尾・自動視準機能」と「ノンプリズム測距技術」の2つは、従来の測量作業の常識を根底から覆しました。
1. ワンマン測量を可能にした「自動追尾機能」
かつての測量作業は、本体を覗いて望遠鏡を操作する「器械手」と、目標地点で反射プリズム(ミラー)を立てる「先手(ピンポール持ち)」の最低2人編成が必須でした。しかし、モーター駆動と画像認識・光波アシストを組み合わせた自動追尾トータルステーションの登場により、器械がプリズムを自動でロックして追従。プリズム側の作業者が手元のデータコレクタ(コントローラー)を操作するだけで、1人(ワンマン)での測量・杭打ち作業が完結します。人手不足が深刻化する建設業界において、人件費削減と施工速度の向上を同時に達成する切り札となっています。
2. 立ち入り不能箇所の計測を実現した「ノンプリズム機能」
通常の測量では測定点に反射プリズムを配置する必要がありますが、ノンプリズムトータルステーションは対象物にレーザー光を直接照射するだけで、その反射波から距離を割り出します。これにより、「崩壊の危険がある法面」「高圧電線や橋梁の桁下」「交通量の激しい高速道路上」「隣地敷地内」など、作業員が立ち入れない危険区域や障害物越しの測量が安全かつ迅速に行えるようになりました。最新機種では、ノンプリズムでも1,000m以上の長距離計測が可能なモデルが登場しています。