メタルギア「おらは死んじまっただ」の真相|無線小ネタと元ネタの謎
今注目を集めている メタルギア「おらは死んじまっただ」の真相|無線小ネタと元ネタの謎について、多角的な視点をご紹介しています。
「おらは死んじまっただ」というフレーズの源流は、ゲーム史ではなく日本のポピュラー音楽史の金字塔に存在する。1967年(昭和42年)12月にリリースされた、ザ・フォーク・クルセダーズ(加藤和彦、北山修ら)のシングル『帰って来たヨッパライ』だ。
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同曲は、飲酒運転の事故で命を落とした男が天国へ行くものの、天国でも酒を飲んで神様の怒りを買い、現世へ追い返されるというシュールな物語を描いた楽曲である。録音テープを倍速で再生する「テープ早回し」による甲高いボーカルで歌われた「おらは死んじまっただ〜」というリフレインは、アングラカルチャー発でありながら公称280万枚以上の大ヒットを記録し、日本レコード大賞のサトウハチロー賞を受賞するなど社会現象を巻き起こした。
コナミおよび小島秀夫監督率いる開発チーム(小島プロダクション)は、以前からゲーム内に昭和カルチャーや名作映画のパロディネタを縦横無尽に配置することで知られる。特に『MGS3』は1964年という冷戦真っ只中の時代設定であり、時代考証とリンクした60年代のサブカルチャーや映画へのリスペクトが極限まで詰め込まれている。『帰って来たヨッパライ』が生まれた時代背景と『MGS3』の時代設定はわずか数年の誤差であり、スタッフ陣の遊び心が「死」をテーマにした無線会話や裏設定に投影されたことは、必然とも言えるカルチャーの交差であった。