トルコは何大陸?アジアと欧州を分かつ境界の真実と地政学の深層

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地図上の境界線を肌で感じるため、イスタンブールの中心部に立つと、大陸の境目が日常の風景に溶け込んでいる異様な光景に直面します。旧市街のエミノニュ桟橋から、アジア側のカドゥキョイ行きの公共フェリーに乗り込むと、片道わずか20分、運賃にして数十円程度の船旅で「ヨーロッパからアジアへの大陸間移動」が完了します。

地元住民にとって、大陸間の移動は特別な冒険ではありません。「ヨーロッパ側で働き、物価や家賃が比較的落ち着いているアジア側の住宅街に帰る」という通勤スタイルは、東京で言えば隅田川を越えて千葉方面へ帰宅する感覚と何ら変わりません。2013年に日本の大成建設などが主導して開通した海底鉄道トンネル「マルマライ」や、ボスポラス海峡を跨ぐ3本の巨大吊り橋によって、毎日数十万人が大陸間を往来しています。

現地を歩くと、イスタンブールアジア側ヨーロッパ側の明確な空気のグラデーションに気づかされます。ヨーロッパ側にはブルーモスクやトプカプ宮殿、高級ブランドが並ぶニシャンテシュ地区があり、観光とビジネスの喧騒が支配的です。対してアジア側のカドゥキョイやモダ地区に降り立つと、落ち着いたカフェ文化やローカルな市場が広がり、人々の歩行速度も緩やかになります。SNS上では「アジア側の方が地元民の飾らない温かみを感じる」という旅行者の声が散見されますが、まさに二つの大陸が異なる生活文化を育みながら共存している証拠と言えます。

伊藤 翔太

伊藤 翔太

フード&トラベルライター

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。

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