直営売場とは?テナントとの決定的な違いや仕入れの裏事情を徹底解剖

直営売場とは?テナントとの決定的な違いや仕入れの裏事情を徹底解剖とはどんな影響があるのか? 主要なファクトを簡潔に解説します。

直営売場がテナントと決定的に異なる最大の要素は、舞台裏で交わされる「仕入れ契約の形態」と「在庫リスクの所在」にあります。流通業界の仕入れ手法は、大きく買取仕入、消化仕入、そして委託販売方式の3つに分類されます。

スーパー直営売場の食品フロアなどで主流なのが「買取仕入」です。施設側が問屋やメーカーから商品を文字通り買い取り、自社の資産として店頭に並べます。売れ残れば値引き処分や廃棄損をすべて店舗側が被る一方、粗利益率は25%〜35%前後と高水準を確保できるのが特徴です。現場のバイヤーには、需要を正確に見極める高度な目利きと販売予測のスキルが厳格に求められます。

対照的に、長年百貨店直営売場のアパレルや服飾雑貨フロアを支配してきたのが「消化仕入(売上仕入)」と呼ばれる日本独特の取引慣行です。店頭に商品を陳列した段階では所有権がアパレルメーカー側にあり、顧客がレジを通過してバーコードを読み取った瞬間に「メーカーから百貨店が仕入れ、即座に客へ販売した」と法的にみなされます。百貨店側は売れ残りの在庫リスクを一切負わず、売上の約20%〜30%を手数料(マージン)として自動的に中抜きします。しかし、この仕組みは「自らリスクを取って売る力」を百貨店から奪い、近年のアパレル不振やフロア過疎化を招いた元凶として業界内で激しい議論の対象となってきました。

池田 達也

池田 達也

マネー&キャリアエディター

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。

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