脳画像のスライスレベル完全攻略!解剖ランドマークで見分ける読影術
脳画像のスライスレベル完全攻略!解剖ランドマークで見分ける読影術を徹底追究! 読者が気になる トピックの裏側を分かりやすく展開します。
頭部画像を開いた際、真っ先に確認すべきは「画像の傾き(基準線)」と「側脳室の形状」の2点です。これらを押さえるだけで、目の前の断面が頭頂部寄りなのか、頭蓋底に近いのかが一瞬で特定できます。
日常臨床で撮影される頭部CTの多くは、外耳孔と眼窩外側縁を結ぶOMライン(Orbitomeatal line:眼窩耳孔線)を基準にスライスされています。一方、解剖学的な水平面に近似させたSMライン(Suborbitomeatal line:眼窩下耳孔線 / リード基準線)で撮影されるケースもあり、両者には約10度の角度差が存在します。この傾きにより、同じ高さのスライスであっても前頭葉と後頭葉の含まれる組織に前後方向のズレが生じるため、まずはインデックス画面で基準線を確認する習慣が欠かせません。
基準線を把握した上で、頭頂側から頭蓋底に向かってスライスを追う場合、目印となるのが側脳室の形態変化です。側脳室は深さに応じて劇的に形状を変えるため、読影における天然のフロアガイドとして機能します。
- 半卵円中心レベル:側脳室が完全に消失し、大脳皮質直下の均一な白質のみが広がる最上部フロア。
- 側脳室体部・放線冠レベル:側脳室の天井部分が左右一対の細長いスリット(ハの字状)として現れる階層。
- モンロー孔レベル:左右の側脳室前角と第三脳室を繋ぐ孔が開き、側脳室前角が「ハの字」、後角が「逆ハの字」の蝶形を呈する断面。
- 基底核レベル解剖:第三脳室が縦に細長く走り、尾状核頭・被殻・淡蒼球・視床、そしてその間を縫う内包が明瞭に確認できる核心部。
- 中脳・鞍上池レベル:脳室系が縮小し、中央にヒトデや五角形に見える鞍上池(ペンタゴン)と、ミッキーマウスの顔に似た中脳が現れる頭蓋底階層。