等速円運動で速さ一定なのになぜ加速度が生じる?公式と向心力を完全解説
等速円運動で速さ一定なのになぜ加速度が生じる?公式と向心力を完全解説についての真相をお届けします。
Q1:加速度の公式 $a = r\omega^2$ と $a = \frac{v^2}{r}$ は、どう使い分ければいいですか?
A1:問題文で与えられている条件、あるいは求めたい物理量によって自然に決まります。周期$T$や回転数$f$、角速度$\omega$が絡む場合は $a = r\omega^2$ を用いると計算の手間が省けます。一方、速さ$v$が直接与えられている場合や、力学的エネルギー保存則と連立させて速さを求めるような軌道問題では $a = \frac{v^2}{r}$ を選択するのが定石です。
Q2:試験の答案記述で「遠心力」を使って解いても減点されませんか?
A2:減点されることは一切ありません。大学入試の採点基準において、回転座標系から見た遠心力によるつり合い式は完全に正当な物理法則として認められています。ただし、答案の冒頭に「物体とともに回転する座標系から考える」あるいは「小球とともに動く観測者から見て」と明記し、遠心力の矢印を図の中に正確に描き込むことが論述の作法として推奨されます。
Q3:鉛直面内での円運動(ジェットコースターのような回転)も等速円運動の公式で解けますか?
A3:鉛直面内の円運動は、重力の影響で位置によって速さが刻一刻と変わるため「非等速円運動」となります。したがって、軌道全体を通して速さや角速度が一定であるとする式は使えません。しかし、「ある瞬間」を切り取った微小時間においては、その瞬間の速さ$v$を用いて中心向きの加速度を $a = \frac{v^2}{r}$ と表すことができます。最下点や最高点など各瞬間での力学的エネルギー保存則と、その位置での中心方向の運動方程式を連立させて解くのが鉄則です。