知る」の尊敬語、実は9割が間違えている!正しい使い方を徹底解説
知る」の尊敬語、実は9割が間違えている!正しい使い方を徹底解説の注目ポイントを分かりやすくまとめてご紹介します。
インターネット上のQ&AサイトやSNSでは、「ご存知」という表記自体が間違いであり、平仮名で「ご存じ」と書くのが唯一の正解であるかのような言説が散見されます。しかし、この主張は公用文の規則と民間における慣用表記の境界線を混同した誤解です。
文化庁が定める「常用漢字表」において、「知」の訓読みに「じ」は含まれていません。そのため、新聞やテレビなどの報道機関、あるいは国の公用文作成ルールにおいては、常用漢字の原則に従って「ご存じ」と仮名交じりで表記することが義務付けられています。これが「ご存知は間違い」という言説の根拠です。
しかし、日本語の歴史的な成立過程や民間ビジネスの慣例において、「ご存知」という当て字表記は明治期以降広く定着しており、辞書等でも許容されています。ビジネスメールで「ご存知」と記したからといってマナー違反に問われることはありません。ただし、最も厳密で堅牢な文章を期すのであれば、報道ルールに準拠して「ご存じ」と表記するのがスマートな選択です。
もう一つの深刻な盲点が、「お知りになられる」という二重敬語の罠です。「お〜になる」という尊敬語の型に、さらに尊敬の助動詞「られる」を重ねてしまう現象ですが、これは敬意の過剰付加であり、現代の国語施策上も推奨されていません。「お知りになる」または「ご存知である」で尊敬の度合いとしては完全に満たされています。丁寧さを演出しようとして言葉を過剰に飾り立てる行為は、かえって文章の品位を損なう結果を招くことを銘記すべきです。