モロー反射はいつまで?消失時期と点頭てんかんの見分け方・対策を解説
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保護者が最も不安を抱くのが、「このビクビクとした動きは、単なるモロー反射ではなく、てんかんや痙攣(けいれん)の発作なのではないか」という疑念です。特に、生後3〜11ヶ月頃に好発する難治性の小児てんかん「点頭てんかん(ウエスト症候群)」との鑑別は極めて重要です。
小児神経専門医の診断基準に基づく、モロー反射と点頭てんかん・痙攣の決定的な見分け方を以下に示します。
① 動作のパターンと手足の動き
モロー反射では、まず「両腕を外側にパッと広げて開き(外転・伸展)、その直後に何かに抱きつくように内側に引き寄せる(内転・屈曲)」という2段階の動きをします。
一方、点頭てんかんの発作(スパズム発作)では、「頭をカクンと前にお辞儀するように倒し、両手をバンザイするように前方に突き出す、あるいは手足を急激に縮こまらせる動作(数秒間固定)」が一瞬で起こります。
② 発作の反復性(シリーズ形成の有無)
これが最も重要な鑑別ポイントです。モロー反射は刺激に対して1回(または数回)単発で起こり、刺激がなければ連続することはありません。
対して、点頭てんかんは「5〜10秒ほどの間隔を置いて、同じ動作が数十回にわたって規則的に繰り返される(シリーズ形成)」という極めて特異的な出現パターンを取ります。特に、寝起きや眠りに入る直前の覚醒移行期に多発します。
③ 刺激への依存度と赤ちゃんの意識・表情
モロー反射は物音や体位変換などの「外的刺激」をきっかけに起こり、反射の後は泣くことが多いものの、抱っこや声かけであやすと落ち着きを取り戻します。
一方、点頭てんかんは「何の音も刺激もない静かな状態」で突然起こります。発作時には眼球が一瞬上を向く、表情がフッと消える、笑わなくなる(感情表出の低下)、以前できていた首すわりや追視ができなくなる(発達の退行)といった異変を伴うケースが目立ちます。
もし、刺激がないのに規則的に手足をピクつかせる動きを繰り返す場合や、視線が合わなくなったと感じる場合は、自己判断で様子見を続けず、発作の様子をスマートフォンで動画撮影した上で、速やかに小児神経科を受診してください。