青森の世界遺産・三内丸山遺跡は何がすごい?縄文の常識を覆す魅力と謎
青森の世界遺産・三内丸山遺跡は何がすごい?縄文の常識を覆す魅力と謎の重要なポイントについて、最新情報を取りまとめてご紹介します。
三内丸山遺跡が「日本屈指の縄文遺跡」として別格の扱いを受ける背景には、従来の常識を鮮やかに打ち破った3つの決定的な理由があります。
第1に、高度な土木建築技術と数学的知識の存在です。象徴的な「大型掘立柱建物」の柱穴を分析したところ、柱と柱の間隔がすべて「4.2メートル(当時の基準寸法の倍数)」で正確に統一され、柱穴の深さや幅も2メートル前後で均一に掘削されていました。さらに、内側に約2度傾斜させて巨木を建てる耐震・耐久構造が採用されており、縄文人が卓越した測量技術を持っていた事実を裏付けています。
第2に、計画的な栽培と豊かな食生活です。周辺の土壌分析から、自生種よりも大型化したクリのDNAが検出され、集落の周囲にクリ林を造成して計画的に栽培・管理していたことが判明しました。食糧を自然任せにするのではなく、持続可能な食糧生産システムを確立していた証拠です。
第3に、日本列島規模に広がる交易ネットワークの存在です。遺跡からは新潟県糸魚川産のヒスイ、秋田県や長野県産の黒曜石、岩手県産のコハク、北海道産の黒曜石などが大量に出土しています。丸木舟を操り、日本海や津軽海峡を越えて広範囲に物資を流通させていた縄文人の驚くべき行動力が証明されています。