突然の息切れは命の危機?肺塞栓症の初期症状と原因・予防法【2026年】
突然の息切れは命の危機?肺塞栓症の初期症状と原因・予防法【2026年】の疑問点について、最新情報を詳しくお届けします。
肺塞栓症の治療は、病態の重症度(血圧低下やショック状態の有無)に応じて迅速に選択されます。
基本となるのは、血液をサラサラにして新たな血栓形成と既存血栓の増大を防ぐ抗凝固療法です。急性期にはヘパリンの点滴や皮下注射が行われ、状態が落ち着いた後は経口抗凝固薬(DOACなど)の内服へと移行します。血圧が低下するような重症・劇症型の場合には、詰まった血栓を一気に溶かす血栓溶解薬の投与や、カテーテルを用いた血栓吸引・破砕術、人工心肺(ECMO)を用いた緊急救命処置が講じられます。
致死率と生存率に関して、血圧が安定している軽症〜中等症であれば適切な治療により90%以上の救命率が見込めます。しかし、ショック状態に陥った重症例では致死率が15〜30%前後に達し、心停止に至った場合の予後は極めて厳しくなります。
退院後の後遺症と予後にも注意を払わなければなりません。血栓が完全に溶けきらず血管内に残り、肺動脈の血圧が慢性的に高くなる「慢性血栓塞栓性肺高血圧症(CTEPH)」へと移行するケースが数%存在します。CTEPHになると、日常の歩行や階段昇降でも強い息切れが残るため、治療終了後も定期的な通院と経過観察が欠かせません。