大腿骨頸部骨折で寝たきりを防ぐ!手術とリハビリ・予後の全真相
大腿骨頸部骨折で寝たきりを防ぐ!手術とリハビリ・予後の全真相の基本情報から最新動向までを徹底的にカバーしました。
高齢者の骨折治療では、手術自体の成功と同じくらい「術後合併症の徹底管理」が予後を左右します。入院中の看護計画では、術後の深部静脈血栓症(エコノミークラス症候群)予防、環境変化に伴うせん妄(一時的な認知混乱)のケア、そして早期離床による肺炎や褥瘡の防止が最重点項目として組み込まれます。
大腿骨頸部骨折の予後において注意すべき後遺症としては、人工骨頭の脱臼、患肢の短縮による跛行(足を引きずる歩き方)、股関節周囲の頑固な痛みが挙げられます。特に人工骨頭置換術後は、股関節を深く曲げながら内側にひねる動作(靴下を履く姿勢、和式トイレの使用、足を組む動作など)で脱臼しやすいため、日常生活における動作指導の徹底が欠かせません。
受傷から1年後の生存率は約85〜90%と報告されており、骨折を機に活動量が落ち込むと生命予後にも影響を及ぼします。退院後は手すりの設置や段差解消といった住宅改修を行い、デイケアや訪問リハビリを活用して「動く習慣」を継続することが再骨折の連鎖を断ち切る防波堤となります。