おならが出ない苦痛の正体|即効ガス抜き術とお腹の張りに潜む病気
おならが出ない苦痛の正体|即効ガス抜き術とお腹の張りに潜む病気に関する専門家の意見を丁寧に解説いたします。
「おならが出ないだけだから」と放置するのは禁物です。ガスの停滞に加え、特定の危険兆候(レッドフラッグ)が現れている場合、一刻を争う救急疾患や重大な病変が隠れているケースが存在します。
代表的な疾患が腸閉塞(イレウス)です。腸管がねじれたり腫瘍で塞がれたりして完全に通過障害を起こすと、おならも便も完全にストップします。初期症状として差し込むような激しい腹痛や周期的な激痛、吐き気・嘔吐を伴うのが特徴で、放置すると腸管壊死を引き起こす極めて危険な状態です。
また、右下腹部が痛む場合は急性虫垂炎のほか、盲腸周辺の憩室炎(けいしつえん)が疑われます。さらに、便が細くなる、血便が混じる、便秘と下痢を繰り返すといった異変を伴う場合、大腸がんの初期症状として腸管が狭まりガスが滞留している可能性も否定できません。痛みが急激に増しているときは、我慢せずに医療機関へ急行することが命を守る判断となります。