なぜトマトは赤くならない?猛暑と積算温度の真実と追熟の裏技
なぜトマトは赤くならない?猛暑と積算温度の真実と追熟の裏技についての最新情報をお届けします。
ベランダのプランター栽培などでミニトマトが赤くならない場合、気温以外の栽培環境ストレスが複合的に作用しているケースが散見されます。その代表例が、土壌中の窒素成分過多による「つるぼけ」です。
植物の成長において、窒素(N)は葉や茎を繁茂させる栄養成長を促し、リン酸(P)やカリ(K)は開花や結実、果実の成熟を促します。実がなかなか大きくならない焦りから、初心者が液体肥料や化成肥料を過剰に追肥すると、株は「まだ体を大きくする段階だ」と判断し、果実の成熟を後回しにして脇芽や本葉ばかりを異常発達させます。葉が異様に濃い緑色になり、葉先が内側に巻き込むような症状が現れている場合、窒素過多のシグナルです。
また、限られた土壌容積しかないプランターでは、真夏の直射日光によって地温が40℃近くまで急上昇し、根が酸欠状態に陥って水分やカリウムの吸収がストップします。根がダメージを受けると植物ホルモンであるエチレンの分泌が滞り、結果として果実の成熟スイッチが遮断されてしまいます。