うつ病の一人暮らしで生活保護は受給可能?落とされる理由と金額の真相

うつ病の一人暮らしで生活保護は受給可能?落とされる理由と金額の真相の具体的な内容に迫る! 専門的な視点でご紹介しています。

生活保護制度を利用して一人暮らしを送るうつ病当事者の日常は、ネット上で誇張されがちな「贅沢三昧」や「完全な地獄」といった極端なイメージとは大きく異なります。支援団体の実態調査や当事者の手記からは、極限の不安から解放された安堵と、社会的な孤立に耐える生々しい現実が浮かび上がります。

大手IT企業を適応障害から重度のうつ病に悪化させて退職した30代単身男性は、自著の手記で次のように当時の心境を振り返っています。

「残高が1万3000円になった通帳を見つめ、スーパーの見切り品すら買えず、水道水で空腹を紛らわしていた夜の恐怖は今も夢に見ます。保護決定が下り、口座に最初の生活費が振り込まれた瞬間、冷え切った自室の床で声を上げて泣きました。『生き延びていいんだ』と認めてもらえた感覚でした」

一方で、生活保護下での暮らしには特有の精神的プレッシャーが伴います。当事者が口を揃えるのが、「ケースワーカーの訪問」に対する緊張感です。

福祉事務所の担当ケースワーカーによる家庭訪問の頻度は、原則として年2〜4回程度、受給開始直後や病状不安定期には月1回ペースで実施されます。SNSやネット掲示板では「部屋の引き出しを勝手に開けられる」「贅沢品がないか粗探しされる」といった風説が流布されていますが、実際の訪問目的は「生活実態の確認」と「健康状態の把握」です。うつ病で通院を続けている単身者の場合、医師の指示通り服薬できているか、食事は摂れているかという安否確認が対話の中心となります。部屋が多少散らかっていても、病状の現れとみなされるため、それが理由で保護が打ち切られることはありません。

月額約8万円前後の生活扶助から水道光熱費や通信費を支払うと、自由に使える食費・日用品費は1日あたり1,000円〜1,300円程度に制限されます。自炊する気力すら湧かない抑鬱状態の時期には、惣菜やレトルト食品の購入で食費が圧迫されるなど、家計管理におけるリアルな苦闘が日常的に続いています。

石川 優花

石川 優花

インテリア&ライフスタイルコーディネーター

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。

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