線維筋痛症にヨーグルトは逆効果?悪化の真相と痛みを和らげる食事法
線維筋痛症にヨーグルトは逆効果?悪化の真相と痛みを和らげる食事法の具体的な内容に迫る! 専門的な視点でまとめました。
では、なぜネットや診察室で「ヨーグルトを食べたら悪化した」という正反対の訴えが後を絶たないのでしょうか。取材を進めると、良かれと思って摂取したヨーグルトが裏目に出てしまう3つの落とし穴が浮き彫りになってきました。
第一の要因は、乳タンパク質「カゼイン」に対する潜在的な過敏症です。牛乳に含まれるカゼインのうち、特に一般的なホルスタイン種などの牛乳に多く含まれる「A1型カゼイン」は、腸内で分解される過程で「ベータカソモルフィン7(BCM-7)」というペプチドを生成します。腸管粘膜が弱っている線維筋痛症患者の場合、このペプチドが腸壁を透過して炎症性サイトカインを放出させ、全身の神経を過敏にして痛みを増幅させる引き金になります。乳糖不耐症のようにすぐ下痢をしない場合でも、数時間から数日かけて全身の疼きや疲労感として現れる「遅延型アレルギー」のパターンが珍しくありません。
第二の要因は、市販のヨーグルト製品に潜む「大量の砂糖と人工甘味料」です。プレーンの酸味が苦手な人が手に取りがちな加糖タイプや飲むヨーグルトには、角砂糖数個分に相当する果糖ブドウ糖液糖や砂糖が含まれています。急激な血糖値の乱高下は全身の酸化ストレスを増大させ、慢性炎症に拍車をかけます。さらに、低カロリーを謳う製品に添加されるアスパルテームやスクラロースなどの人工甘味料は、中枢神経系を刺激して痛みの感受性を高めたり、腸内細菌叢のバランスを破壊したりするリスクが報告されています。
第三の要因は、発酵過程で産生される「ヒスタミン」と「冷え」の影響です。ヨーグルトを含む発酵食品にはヒスタミンが含まれる場合があり、体内のヒスタミン代謝酵素(DAOなど)が低下している体質の人が摂ると、アレルギー様の血管拡張や神経刺激、頭痛、筋筋膜の痛みが誘発されます。さらに、冷蔵庫から出したばかりの冷たいヨーグルトを朝一番の空腹時に胃腸へ流し込む行為は、内臓温度を下げて自律神経(交感神経)を過剰に緊張させ、血流不全による筋緊張痛を招く重大な盲点となっています。