経鼻経管栄養で余命はどう変わる?胃ろうとの違いと家族が直面する限界

経鼻経管栄養で余命はどう変わる?胃ろうとの違いと家族が直面する限界について見逃せない 注意点を分かりやすい構成で解説いたします。

医療従事者や介護現場への取材で必ず浮き彫りになるのが、「経鼻経管栄養に伴う本人の苦痛」です。鼻から常にチューブが通っている状態は、喉の奥に小骨や異物が刺さり続けている感覚に近く、唾液を飲み込むたびに強い違和感と痛みを伴います。長期化すれば鼻翼や食道の粘膜に潰瘍が形成され、出血や感染を引き起こします。

さらに深刻なのが、認知症を抱える高齢者の「自己抜去」です。何のために管が入っているか理解できない本人は、耐えがたい違和感から無意識にチューブを引き抜こうとします。これを防ぐために医療・介護現場で採られる手段が、両手にミトン(手袋)をはめてベッド柵に縛り付ける身体拘束です。

実際に母親の看取りを経験した60代女性は、介護手記で次のように振り返っています。
「肺炎で入院した母に『とりあえず鼻から管を』と同意しました。数日後に面会へ行くと、母の両手には厚いミトンがはめられ、ベッドに縛り付けられて涙を流していました。『外して、痛い』と目で訴える姿を見て、何のために延命しているのか分からなくなり、胸が張り裂けそうでした」

SNSや知恵袋、介護コミュニティ上でも「胃ろうより手軽だと思って同意したが、縛られている姿を見て後悔した」「2週間に一度のチューブ交換のたびに絶叫する親を見ていられない」といった生々しい告白が絶えません。経鼻経管栄養は、手術を行わない反面、患者本人が日常的に味わう苦痛の強さは胃ろうをはるかに上回るという現実を直視しなければなりません。

鈴木 陽菜

鈴木 陽菜

テックライター兼ウェブディレクター

暮らしを豊かにする便利アイテムや時短アイデアを中心に、実用的な情報をお届けします。

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