戴帽式とは何か?廃止急増の真相と2026年の現場事情を解剖

戴帽式とは何か?廃止急増の真相と2026年の現場事情を解剖についての疑問解決ガイドをご紹介します。

戴帽式とは、基礎的な看護理論や演習を終えた看護学生が、初めて本格的な病院実習(臨地実習)へ臨む直前に行われる特別な式典です。単なる学内イベントではなく、「患者の生命を預かる医療従事者としての責任と覚悟を自覚する」という重い教育的意味を持っています。

実施される戴帽式の時期は、一般的に3年制の看護専門学校であれば1年次の秋から冬、あるいは2年次の春先が多く選ばれてきました。校内でのペーパーテストや実技試験をパスした者だけが参列を許される「実習許可証」としての側面も強く、学生にとっては最初の大きな試練を乗り越えた証でもありました。

式典の中核を成すのが、キャンドルサービスとナイチンゲール誓詞の朗読です。薄暗いホールの中、看護の祖であるフローレンス・ナイチンゲール像から分け与えられた親火を、学生一人ひとりが持つ小さなろうそくへとリレー形式で灯していきます。この灯火は「看護の精神」と「患者に寄り添う温もり」を象徴しています。

全員の火が灯った静寂の中、全員で一斉に唱和されるのが戴帽式の誓いの言葉、すなわち「ナイチンゲール誓詞」です。1893年にアメリカの看護学校で作られたこの誓いは、医師への協力、守秘義務の遵守、患者に対する献身、そして自らの人格向上を厳粛に約束する内容であり、学生たちは暗記した一文一文を胸に刻み込みながら、これから始まる過酷な現場実習への覚悟を固めていました。

山崎 陸

山崎 陸

ガジェット&アプライアンスライター

最新のテクノロジーと生活デザインの融合をテーマに、国内外の最新トピックを発信しています。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest