中学校の特別支援学級と高校進学の真実|内申点の壁と後悔ゼロの進路選び
中学校の特別支援学級と高校進学の真実|内申点の壁と後悔ゼロの進路選びの全貌を分かりやすくまとめてご紹介します。
中学校特別支援学級における日々の授業内容は、子どもの特性や在籍する学級の種別によって大きく異なります。主に「自閉症・情緒障害学級」と「知的障害学級」に大別されますが、その指導実態には教育委員会や学校ごとの裁量が色濃く反映されます。
自閉症・情緒障害学級では、国語や数学などの主要教科を支援学級内の少人数(教員1人に対して生徒数人)で学習し、音楽・美術・体育・技術家庭などの実技教科は「交流学級(籍のある普通学級)」で他の生徒と一緒に受ける形態が多く採用されています。生徒の習熟度に応じて、数学だけ支援学級で基礎から学び、英語は普通学級で受講するといった弾力的な時間割が組まれることもあります。
しかし、ここで最大の障壁となるのが定期テストの扱いです。現場の教員や保護者からのヒアリング取材では、以下のようなリアルな実情が浮き彫りになっています。
「普通学級と同じ定期テストを別室で受けることは可能だが、テスト範囲の進度が支援学級と普通学級でズレているため、白紙解答が多くなってしまう」(都内公立中学校の保護者証言)
「支援学級向けに作成された独自のテストを実施してくれる学校もあるが、その点数は公立高校入試の内申点としては換算されず、あくまで校内での習熟度確認にとどまる」(元公立中学校教諭の解説)
定期テストで十分な結果を残せない、あるいは普通学級の平均点と比較されて子どもが自己肯定感を喪失してしまうリスクを避けるため、テスト時間延長やルビ振り問題用紙の配布などの合理的配慮を申請する家庭が増加しています。しかし、公立高校入試の本番において同様の配慮がどこまで認められるかは都道府県の教育委員会によって基準が大きく異なっており、事前交渉が欠かせません。