丸サ進行の中毒性はなぜ?丸の内サディスティックのコード進行と攻略法
丸サ進行の中毒性はなぜ?丸の内サディスティックのコード進行と攻略法とは一体何なのか? 背景や要点を丁寧に紐解いて紹介します。
バンドアンサンブルやセッションにおいて、『丸の内サディスティック』をワンランク上のサウンドに仕上げる主役は、きらびやかなピアノアレンジと、唸るようなベースラインです。
ピアノで演奏する場合、初心者にありがちな「右手でベタ押し和音、左手で単音ルート」という弾き方を脱却することが重要です。ジャズのエッセンスを取り入れたピアノアレンジの肝はテンションノート(9th)の配置にあります。
例えば、FM7ではトップノート(最高音)に「ソ(9th)」を配置し、E7では「ファ#(9th)」や「ファ(♭9th)」のテンションを右手に忍ばせます。これだけで、原曲のイントロで耳を奪われるあの退廃的で都会的な響きが再現されます。また、左手は低音を弾きっぱなしにせず、ベースの領域を邪魔しないようスタッカート気味に刻むか、裏拍にシンコペーションで引っ掛けることで、原曲特有の軽やかなドライブ感が生まれます。
一方、楽曲の屋台骨を支えるベースラインは、名プロデューサー亀田誠治のベースワークの最高傑作の一つと称されています。その特徴は以下の3点に集約されます。
- ダイナミックなオクターブ跳躍:ルート音を鳴らした直後にオクターブ上の音へ跳ね上がり、16分音符の隙間をゴーストノート(弦を軽く触れて鳴らす打楽器的なアタック音)で埋める。
- 経過音(アプローチノート)の半音使い:FM7からE7、Am7へ遷移する際、半音上または半音下から滑り込むようにコードトーンを捉え、滑らかなラインを構築する。
- 前傾姿勢の推進力:ベースライン単体でドラムと同等のリズムキープを行いながら、わずかにタイム感を前に押し出すことで、楽曲全体に抗いがたい疾走感をもたらす。
セッション現場でベースを弾く際、ルート音をただロングトーンで伸ばすだけでは、この曲本来の魅力は半減してしまいます。短めの音価(ノートオフ)を意識し、休符をリズムの一部として演奏することが最大のコツです。