トランス脂肪酸とは?体に悪い理由とマーガリンの真実【2026年最新】
トランス脂肪酸とは?体に悪い理由とマーガリンの真実【2026年最新】とはどのようなものなのか? 主要なファクトを丁寧に紐解いて紹介します。
ネット掲示板やSNS上で今なお根強く囁かれる「マーガリンは分子構造がプラスチックと酷似しており、蟻も寄り付かない」という言説。この噂の真相は、化学的な初歩的誤認と都市伝説が混ざり合ったものです。
油脂もプラスチック(ポリエチレン等)も、炭素・水素・酸素が鎖状に結合した有機化合物であるという点では共通していますが、それは「水と過酸化水素が同じ元素でできているから同質」と主張するのと同じ暴論です。生化学的な代謝経路も安全性も全く異なります。
消費者の不安を受け、日本の製油・乳業メーカー各社は2010年代以降、技術開発に莫大な投資を行ってきました。製油工場の技術担当者や商品開発の現場からは、次のような証言が寄せられています。
「以前は植物油を固形化するために水素添加を行っていましたが、現在はパーム油の分別技術や、分子構造を組み替えるエステル交換技術を高度化させました。部分硬化油を一切使わずに滑らかな物性を出せるようになったため、家庭用スプレッドのトランス脂肪酸含有量は数十年前の数分の一にまで激減しています」(国内大手油脂メーカー開発担当者)
食品安全委員会や農林水産省が公表しているデータを見ても、日本人の平均的な食生活におけるトランス脂肪酸摂取量は国際的な上限目標を大幅に下回っています。一部の極端な情報発信者が恐怖心を煽るケースが目立ちますが、現在の国内市販品に対して過度なパニックを起こす必要はありません。