「お待たせしすぎたかもしれません」元ネタ検証!村西とおる発言の真相
今注目を集めている 「お待たせしすぎたかもしれません」元ネタ検証!村西とおる発言の真相について、多角的な視点をご紹介しています。
ここで多くの人が疑問を抱くのが、「お待たせしすぎたかもしれません 本人言ってない説」の真偽です。インターネットの知恵袋や掲示板では、「80年代の村西監督のビデオを全盛期に観ていたが、そんなセリフは聞いたことがない」「ドラマ制作陣が作った脚本上のフィクションではないか」という指摘が定期的に浮上します。
当時の映像資料や関係者の証言、村西氏の自著『村西とおるの波乱万丈人生相談』などを突き合わせると、非常に興味深い構造が見えてきます。結論から言えば、「昭和の現場で決まり文句として毎回叫んでいたわけではないが、セールスマン時代からの村西氏の言語感覚そのものである」というのが真相です。
ノンフィクション作家・本橋信宏氏の評伝『全裸監督 村西とおる伝』や当時の記録映像を検証すると、村西氏が現場で多用していたのは、被写体を乗せるための「ナイスですね〜」「ゴージャスですね〜」「いいですよ、奥さん」といった合いの手が中心でした。しかし、村西氏はアダルト業界に入る以前、英語教材の訪問販売で日本一の売り上げを記録した伝説のトップセールスマンでした。顧客の警戒心を一瞬で解きほぐすため、あえて過剰なほどへりくだり、流麗な美辞麗句とユーモアを織り交ぜる話術を完全に体得していたのです。
また、サブカルチャーの歴史を遡ると、2007年の人気ラジオ番組『ゆかな・斎藤千和のすごい 』において「お待たせしすぎたかもしれません」という過剰な謙遜表現を冠したネタコーナーが存在していました。日本語表現として「過剰にへりくだりつつも笑いを取る」という言い回しの種は以前からサブカル界隈に存在しており、それが『全裸監督』の企画開発時、山田孝之氏と演出陣によって「村西とおるという稀代の怪物を象徴する最高の口上」として結晶化したと考えるのが最も自然です。
なお、村西とおる氏本人はドラマの大ヒット以降、自身の公式X(旧Twitter)やYouTubeチャンネル、イベント出演時に「お待たせいたしました、お待たせしすぎたかもしれません!」と自ら満面の笑みで連呼しています。本人が後からフレーズを公認し、完全に取り込んだことで、「元ネタ論争」は幸福な形で昇華されたと言えます。