大沢たかおの王騎はなぜ伝説となったか?壮絶肉体改造と演技の深淵
大沢たかおの王騎はなぜ伝説となったか?壮絶肉体改造と演技の深淵の背景について、分かりやすい解説を取りまとめてご紹介します。
肉体の増量と並んで現場スタッフを戦慄させたのが、撮影小道具に対する妥協なきこだわりでした。映画で王騎が振るう大矛は、カメラに映った際のしなりや重厚感を本物にするため、内部に鉄芯を仕込んだ特注品。その結果、王騎の矛の重量は約15キロを超え、並のスタッフでは両手で持ち上げることすら苦労する代物となりました。
大沢たかおは、この長大かつ重量級の矛を、馬上で手綱を操りながら片手で一閃するアクションをこなしました。遠心力に振り回され落馬すれば命に関わる危険な撮影において、微動だにせず矛を水平に構え続けた背景には、肩関節と体幹を限界まで鍛え上げた大沢たかおの役作り秘話が存在します。手首には常に重力と慣性による強烈な負荷がかかり、撮影終了時には腕が上がらなくなるほど過酷を極めたと関係者は明かしています。
さらに難関だったのが、王騎の代名詞ともいえる独特の笑い方です。原作の「ンフフフ」「ココココ」という不気味かつチャーミングな笑い声を、実写でそのまま演じれば単なるコメディに堕ちかねません。大沢たかおは低音の響きと息の抜き方を数カ月にわたり研究。腹の底から響くような重厚な笑い声に仕立て上げ、知性と得体の知れない恐ろしさを同時に感じさせる芸術的な表現へと昇華させました。