苓桂朮甘湯はめまい動悸に効く?効果が出る期間・副作用と効かない理由

苓桂朮甘湯はめまい動悸に効く?効果が出る期間・副作用と効かない理由に関する知りたいポイントをわかりやすくまとめました。詳細を読もうことができます。

めまいやふらつきで漢方外来を受診した際、苓桂朮甘湯と並んで必ず比較検討される処方が「半夏白朮天麻湯(はんげびゃくじゅつてんまとう)」です。どちらも水毒が関与するめまいに用いられますが、適応となる体質(証)や随伴症状は大きく異なります。選び方を誤ると、期待した改善が得られないばかりか、胃腸障害などの不調を招く原因となります。

比較項目苓桂朮甘湯(ツムラ39)半夏白朮天麻湯(ツムラ37)五苓散(ツムラ17 / 参考)主たるターゲット立ちくらみ・動悸・気逆を伴うめまい胃腸虚弱・冷え・頭痛を伴う慢性めまい天候悪化に伴う頭痛・急性むくみ・二日酔い体質(証)の目安体力中等度以下、胃内停水、のぼせ傾向明らかな虚証(胃腸が弱く疲れやすい)体格・証を問わず幅広く使用可能特徴的な随伴症状胸のドキドキ、息切れ、頭重、不安発作食欲不振、胃もたれ、手足の冷え、締め付け頭痛口渇、尿量減少、低気圧による体調悪化生薬構成の核心茯苓・桂皮・白朮・甘草(計4味)半夏・天麻・人参・黄耆・白朮など(計12味)猪苓・茯苓・白朮・沢瀉・桂皮(計5味)編集部の処方見極め自律神経過敏+水毒の急性〜亜急性期に推奨脾胃(消化器)低下が根本にある慢性期に推奨急激な気圧変動や水分過剰の応急ケアに推奨

半夏白朮天麻湯との違い詳細まとめとして押さえておくべき核心は、「消化器の虚弱度合い」と「自律神経症状の有無」です。半夏白朮天麻湯には胃腸を補強する人参(ニンジン)や黄耆(オウギ)、めまい特効薬の天麻(テンマ)が含まれており、普段から食が細く、胃もたれや軟便を繰り返し、午後になると身体が重だるく冷えてめまいが生じる人に適しています。対して苓桂朮甘湯は、桂皮が主役の一翼を担っているため、「急に顔が熱くなる」「心臓の拍動が喉元まで響く」といった交感神経の急激な興奮・気逆を併発しているケースに圧倒的なアドバンテージがあります。

加藤 愛美

加藤 愛美

エンタメ専門ジャーナリスト

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest