爪甲剥離症の治し方と原因究明|皮膚科治療から完治までの全ステップ

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爪甲剥離症を正しく治療するためには、類似した爪トラブルとの鑑別が不可欠です。とりわけ混同されやすいのが「爪甲剥離症と爪甲下角化の違い」です。

爪甲剥離症は、爪甲と爪床の間に空間ができる現象であり、隙間は基本的に空洞です。一方、爪甲下角化(そうこうかかくか)は、爪の下の角質が異常に増殖して分厚く脆いカス(角化物)が堆積し、爪が押し上げられてボロボロと崩れる状態を指します。爪甲下角化が見られる場合、単なる剥離ではなく、爪白癬(爪水虫)や爪乾癬(そうかんせん)が強く疑われます。

また、臨床の現場で極めて重要なプロセスが「爪甲剥離症のカンジダ菌検査」です。カンジダはカビの一種(真菌)であり、湿った剥離腔に二次感染して剥離を進行させます。皮膚科では、剥離した爪の下の組織や角質を少量採取し、水酸化カリウム(KOH)溶液で溶かして顕微鏡下で観察する「KOH直接鏡検法」を実施します。この検査を行わずにステロイド外用薬などを漫然と使用すると、真菌の増殖を助長して病状を劇的に悪化させる恐れがあります。

さらに注意を要するのが、全身性疾患に伴う爪の異変です。代表的なものが爪甲剥離症とバセドウ病(甲状腺疾患)の関連です。甲状腺機能亢進症に罹患すると、新陳代謝の過剰な亢進により爪の伸長スピードが加速し、爪床との接着が追いつかなくなることで剥離が発生します。この特有の爪病変は医学的に「プルマー爪(Plummer's nail)」と呼ばれ、特に薬指や小指から発症しやすい特徴を持っています。両手の複数指が痛くもないのに一斉に剥離してきた場合は、皮膚科だけでなく内分泌代謝内科での血液検査(TSH、FT3、FT4の測定)を視野に入れる必要があります。

松本 悠斗

松本 悠斗

サステナビリティ研究家

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。

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