緊張性気胸とは?なぜ数分で命を奪うのか|通常気胸との違いと初期対応

緊張性気胸とは?なぜ数分で命を奪うのか|通常気胸との違いと初期対応の基礎知識と応用に迫る! 専門的な視点でまとめました。

Q1:緊張性気胸は病院の外(日常生活)でも突然起こるのですか?
A1:起こり得ます。交通事故やスポーツでの激しい胸部打撲、転落事故による肋骨骨折に伴って現場で急速に発症するケースが代表的です。また、もともと肺気腫などの持病がある方では、自宅で自然気胸を発症したのち、激しい咳き込みなどをきっかけにチェックバルブ(一方弁)が形成され、病院へ向かう途中で緊張性気胸へと急激に悪化することがあります。

Q2:なぜレントゲン(胸部X線)を撮らずに胸に針を刺すのですか?
A2:緊張性気胸は「閉塞性ショック」を引き起こすため、発症から心停止に至るまでの時間が数分〜十数分と極めて短いからです。患者をX線撮影室へ移動させたり、ポータブル撮影機器の到着を待っている間に血圧がゼロになり、救命不能になる危険があります。そのため、世界中の救急医学プロトコルにおいて「身体所見のみで臨床診断し、直ちに針を刺して減圧する」ことが義務付けられています。

Q3:気胸の手術を受けたことがあれば、緊張性気胸は再発しませんか?
A3:再発の可能性をゼロにはできません。胸腔鏡手術(VATS)によって原因となるブラを切除・被覆しても、気胸の術後再発率は数%存在します。再発した気胸が再び一方弁を形成すれば、術後であっても緊張性気胸になり得ます。また、手術部位とは異なる原因(新たな外傷や中心静脈カテーテル穿刺などの医療処置)によって発症することもあります。

田中 結衣

田中 結衣

デジタルマーケティングコンサルタント

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。

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