三権分立の仕組みを徹底解剖!なぜ権力を分散するのか抑制と均衡の真相

三権分立の仕組みを徹底解剖!なぜ権力を分散するのか抑制と均衡の真相にまつわる役立つ知識を分かりやすく発信ます。

教科書的な図解を見ると、3つの機関が完全に等距離で独立しているように映ります。しかし、国会論戦の現場や政治報道を丹念に追うと、日本特有の生々しい実態が浮き彫りになります。それが「議院内閣制」に伴う立法と行政の部分的融合です。

アメリカの大統領制では、大統領(行政の長)と連邦議会議員(立法)は完全に別個の選挙で選ばれ、大統領が議員を兼任することは一切認められません。一方で日本の場合、憲法第67条に基づき国会議員の中から内閣総理大臣が選ばれ、閣僚の過半数も国会議員でなければなりません(第68条)。

現場を取材する政治部記者や永田町関係者が口を揃えるのは、「与党が国会の過半数を占めている限り、内閣提出法案(閣法)の成立率は80%から90%を超える水準で推移する」という現実です。内閣が法案を作り、内閣総理大臣を支える国会の与党多数派がそれを可決する構図が常態化しています。これにより、立法府が行政部を厳しく監視するという本来の緊張感が薄れ、「事実上、内閣が立法を牛耳っているのではないか」という批判がSNSや論壇で頻繁に噴出します。

しかし、この制度が機能不全に陥っているかといえば、そう単純ではありません。衆議院で内閣不信任決議案が提出されると、議場には凄まじい緊張感が走ります。2024年の衆議院選挙以降のように与党が過半数を割り込む「ねじれ」や「少数与党」の状況が生じると、国会は一変して内閣に対する強烈な拒否権を発揮し始めます。法案の修正協議や徹底した予算審議が行われる瞬間こそ、三権分立が実体として息を吹き返す瞬間です。

中村 さくら

中村 さくら

マネー&キャリアエディター

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。

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