安田章大写真集が暴く傷跡公開の真相|決断の裏側を完全解説
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安田章大氏が脳腫瘍の摘出手術を受けたのは2017年2月上旬のことでした。腫瘍の大きさは野球ボール大ほどにも及んでおり、約8時間におよぶ開頭手術を経て無事に腫瘍は全摘出されました。しかし、壮絶な闘病劇はそれだけでは終わりませんでした。術後の回復期であった2018年4月、立ちくらみにより転倒し、胸椎・腰椎の骨折という全治3カ月の重傷を負う事態に見舞われます。
公の場に復帰を果たした際、報道各社への発表では当初、ファンへの動揺やグループ活動への影響を配慮して病名の公表を控えていました。しかし、2018年夏に事実を公表。そして2020年9月24日、マガジンハウスより刊行された写真集『LIFE IS』の中で、彼は側頭部から後頭部にかけて弧を描く巨大な開頭手術の傷跡を、ありのままカメラの前に晒したのです。
なぜ傷跡を隠さず公開したのか。当時の特番インタビューや自著・手記で語られた「隠すことよりも、いま生きている現実を共有したかった」「同じ病や障害、コンプレックスと闘う人たちに『一人じゃない』と伝えたい」という生の告白に、その本質が集約されています。アイドルという「完璧な美」を求められる記号的立場を自ら解体し、傷を負った生身の人間のリアリティを提示すること。それは彼自身の外傷後成長(Post-Traumatic Growth: PTG)の証明であり、他者への強烈なエンパワーメントの表明でもありました。