明々後日の次は何と呼ぶ?4日後の正解と地域でズレる衝撃の真相
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「明々後日(しあさって)」と「弥の明後日(やのあさって)」を巡る最大の謎は、しあさってとやのあさっての順番が東西で真逆にひっくり返る現象にあります。民俗学者の柳田國男が提唱した「方言周圏論」や、文化庁・国立国語研究所が実施してきた『方言文法全国地図』の調査データでも、この語順の逆転現象は極めて興味深い事例として記録されています。
関東と関西の違いを比較すると、そのズレは一目瞭然です。関東圏では「しあさって=3日後」「やのあさって=4日後」として認識されますが、近畿地方(大阪・京都・兵庫など)や四国・中国地方の一部では、まったく逆の順序で数えられます。
関西圏の伝統的な感覚では、明後日(2日後)の次はまず「やのあさって(3日後)」が到来し、そのさらに次が「しあさって(4日後)」となるのです。西日本の話者にとって「し」は「四(し)」に通じる響きを持ち、「4日後だからこそ“し”あさってなのだ」という直感的な理屈が生活感覚として深く定着しています。
言語学者たちの研究によると、歴史的には近畿圏の「明後日 → やのあさって → しあさって」という数え方のほうが古くから存在し、時代が下るにつれて江戸・東京を中心とした東日本で「再(明後日の次=し)」という解釈が先行し、順番の入れ替わりが固定化されたという説が有力視されています。どちらが正しい・間違っているという優劣ではなく、双方が異なる言語進化のプロセスを辿った結果生まれた構造的な断絶なのです。