『フルーツバスケット』本田透が愛され続ける理由と夾との結末・その後

『フルーツバスケット』本田透が愛され続ける理由と夾との結末・その後の詳細解説をお届けします。専門的な知識が詰まっています。

読者アンケートやSNS上で「本田透がかわいい」「癒やされる」と称賛される一方、連載当時から一部で「聖女すぎて嘘くさい」「あざといのではないか」という穿った見方をされることもありました。しかし、物語中盤以降で明かされる本田透の過去とトラウマを知ることで、その評価は180度覆ることになります。

透が誰に対しても崩さない極端な丁寧語(〜です、〜ます)、常に笑顔を絶やさず他者を最優先する献身性は、生まれ持った性格だけではなく、幼少期に負った強烈な心理的傷(サバイバル戦略)から生まれたものでした。父・本田勝也が風邪をこじらせて急死した際、心身ともに衰弱した母・本田今日子(ほんだ きょうこ)は後追い自殺寸前の状態まで精神を崩壊させます。

親戚から「本当に勝也の子供か?」と心無い中傷を受けた幼い透は、「お父さんの真似をして丁寧語を話せば、お父さんが戻ってきたと思ってお母さんが生きてくれるのではないか」という悲痛な恐怖から丁寧語を使い始めました。つまり透の優しさの根底には、「役に立たなければ、愛する母に見捨てられてしまう」という生存本能に直結した自己防衛と自己犠牲が張り巡らされていたのです。

中村 さくら

中村 さくら

マネー&キャリアエディター

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。

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