ホワイトスネイク現在の真実|引退報道の深層とカヴァーデイルの決断
ホワイトスネイク現在の真実|引退報道の深層とカヴァーデイルの決断の全貌を丁寧に掘り下げてご紹介します。
ホワイトスネイクを語る上で避けて通れないのが、目まぐるしく入れ替わったホワイトスネイク歴代メンバーの歴史です。デヴィッド・カヴァーデイルという絶対君主のもと、名立たる凄腕ミュージシャンたちが集結しては去っていきました。
初期の屋台骨を支えたバーニー・マースデン(2023年逝去)やミッキー・ムーディによるブルージーなツインギター体制、元ディープ・パープルの盟友であるジョン・ロード(キーボード)やイアン・ペイス(ドラム)の合流、そして1980年代半ばにバンドの音を根本から攻撃的にモダン化させた天才ギタリスト、ジョン・サイクス(John Sykes)の加入と電撃解雇劇は、今なおファンの間で語り草となっています。
『白蛇の紋章』のレコーディング完了直後、カヴァーデイルはジョン・サイクスを含む当時のレコーディングメンバー全員を解雇し、エイドリアン・ヴァンデンバーグやヴィヴィアン・キャンベル、ルディ・サーゾ、トミー・アルドリッジらによる「見目麗しいビジュアル重視のメンバー」をPV撮影とツアーのために急遽招集しました。この冷徹とも言える判断は、純粋主義のロックファンから激しい非難を浴びたものの、結果としてアメリカ市場での天文学的な成功をもたらしました。
後年にもスティーヴ・ヴァイ、ウォーレント・デ・マルティーニ、ダグ・アルドリッチ、レブ・ビーチ、ジョエル・ホークストラといった超一流ギタリストが名を連ねています。ホワイトスネイクとは、固定されたメンバーによる「共同体」ではなく、「デヴィッド・カヴァーデイルの美学を具現化するための可変型オーケストラ」であったと言えます。