なぜ「1F」と呼ばれる?福島第一原発のリアルな現在と廃炉作業の衝撃真相

なぜ「1F」と呼ばれる?福島第一原発のリアルな現在と廃炉作業の衝撃真相について押さえておきたい ポイントを厳選して解説いたします。

「1F」の読み方は「イチエフ」です。これは英語の「Fukushima Daiichi(First)Nuclear Power Station」の頭文字と数字を組み合わせた略称に由来します。電力業界やプラント工事業界では、同一地域に複数の発電所が存在する場合、事業所名と号機を識別するために符牒(ふちょう)を用いる慣習があり、東京電力福島第一原子力発電所を指す現場コードとして古くから定着していました。

あわせて知っておくべきは、「1Fと2Fの違い」です。1Fから南へ約12キロメートルの地点(福島県楢葉町・富岡町)には「福島第二原子力発電所(通称:2F=ニエフ)」が存在します。2011年3月11日の東日本大震災において、1Fは全交流電源を喪失して炉心溶融(メルトダウン)や水素爆発に至りましたが、2Fは外部電源が一部生きていたことや所員の懸命な復旧作業により、すべての原子炉を安全に「冷温停止」させることに成功しました。現在は2Fも全基廃炉作業が進められていますが、事故を起こした危険な現場を特定して指す文脈において、メディアやネット上では「1F」の呼称が圧倒的な重みをもって使われ続けています。

かつては業界内部の隠語に過ぎなかったこの言葉が広く世間に知れ渡った契機は、元作業員が現場の実情を描いた漫画作品や、ジャーナリストたちの潜入取材です。現在では公のニュース解説や官公庁のワーキンググループの場でも、現場の象徴的な呼称として自然に用いられています。

佐々木 一輝

佐々木 一輝

ビジネス戦略アナリスト

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。

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