血糖値を上げるホルモンはなぜ多い?体が持つ驚きの防御機能と仕組み
血糖値を上げるホルモンはなぜ多い?体が持つ驚きの防御機能と仕組みとは一体何なのか? 背景や要点を丁寧に紐解いて紹介します。
体内において血糖値を上昇させる方向に働く代表的なホルモンは、それぞれ分泌される場所や役割が異なります。状況に応じて異なる経路で血液中にブドウ糖を供給する体制が整えられています。
1. グルカゴン(膵臓α細胞)
インスリンを出す膵臓のβ細胞の隣にある「α細胞」から分泌されます。空腹時や運動時など、血中の糖分が不足した際に速やかに分泌され、肝臓に蓄えられた糖を取り出す司令塔として機能します。
2. アドレナリン・ノルアドレナリン(副腎髄質)
強いストレスや恐怖、危機的状況に直面した際に分泌されるホルモンです。心拍数を上げて血圧を高めると同時に、肝臓や筋肉に働きかけて一気に血糖値を引き上げ、即座に動けるエネルギーを作り出します。
3. コルチゾール(副腎皮質ホルモン)
副腎の外側から分泌されるホルモンで、持続的なストレスに対抗する役割を持ちます。肝臓での糖新生を促すだけでなく、筋肉などの末梢組織で糖が使われるのを抑えることで、血中のブドウ糖濃度を高水準に維持します。
4. 成長ホルモン(脳下垂体前葉)
主に睡眠中に多く分泌され、骨や筋肉の成長、細胞の修復を担います。脂質の分解を促す一方でインスリンの効き目を抑える拮抗作用があり、血糖値を押し上げる性質を持ちます。
5. 甲状腺ホルモン(甲状腺)
全身の代謝を活発にするホルモンです。腸管からのブドウ糖吸収を早めたり、肝臓での糖放出を促したりすることで、血糖値の上昇に関与します。