鼻をかんだら耳が痛いのはなぜ?鼓膜損傷を防ぐ応急処置と受診基準
鼻をかんだら耳が痛いのはなぜ?鼓膜損傷を防ぐ応急処置と受診基準に関する知りたいポイントを徹底的にまとめました。今すぐチェックことができます。
SNSや大手Q&Aサイト(知恵袋等)を調査すると、「鼻をかんだら耳の奥でバリバリと音がして痛い」「飛行機に乗ったときのような耳の詰まりが取れない」といった相談が年間を通じて膨大に投稿されています。現場の耳鼻咽喉科医が診察室で目撃する患者の実態からは、知識不足による二次被害の深刻さが浮き彫りになっています。
都内の耳鼻咽喉科クリニックに勤務する専門医の手記や臨床報告によると、冬から春にかけて「鼻詰まりを無理に通そうとして両鼻を力任せにかみ、鼓膜を痛めた」という初診患者が急増します。診察を受けたある30代男性は、Web上のインタビューで次のように生々しく語っています。
「花粉症で完全に鼻が詰まっていて、思い切り息を吹き込んだ瞬間、右耳の奥で『パンッ』と風船が弾けたような衝撃がありました。その後、自分の声が耳元で不気味に響き、翌朝には枕に黄色い液体が付着していました。病院に行くと鼓膜に穴が開いており、完全な塞がりを確認するまで1か月以上かかりました」
さらに現場で深刻視されているのが、鼻水が出ないからと強い力で吸い込む「鼻すすり(後鼻漏の吸引)」を繰り返した末の耳痛です。鼻をすすると中耳腔が強力な陰圧になり、鼓膜が内側に引き込まれて陥凹します。この状態で慌てて鼻をかむと、陰圧から陽圧への急激なシーソー現象が発生し、鼓膜粘膜に甚大な微小出血や浮腫を生じさせるのです。