白髪染めとおしゃれ染めの違いを徹底解剖|プロが教える失敗ゼロの選び方

今注目を集めている 白髪染めとおしゃれ染めの違いを徹底解剖|プロが教える失敗ゼロの選び方について、主要な情報を分かりやすく掲載しています。

美容室の現場において、白髪染めは「グレイカラー」、おしゃれ染めは「ファッションカラー」と明確に呼び分けられています。厚生労働省の区分上、どちらも「医薬部外品」に属する酸化染毛剤(1剤の酸化染料とアルカリ剤、2剤の過酸化水素を混ぜて使うタイプ)であり、化学的な基本構造そのものは同じです。では、どこに決定的な違いが存在するのでしょうか。

その答えは、「脱色力(ブリーチ力)」と「染料濃度(特にブラウン色素の量)」の配合バランスにあります。

健康な黒髪にはユーメラニン(黒〜褐色系)やフェオメラニン(黄〜赤色系)がぎっしり詰まっています。おしゃれ染めは、この天然メラニンをアルカリと過酸化水素の力で適度に分解・脱色し、髪の明度を上げた上で、透明感のある赤、青、アッシュといった鮮やかな染料を発色させます。つまり、「黒いキャンバスを明るく削りながら、薄い絵の具をのせる」アプローチをとります。

一方、白髪はメラニン色素がほぼゼロの「真っ白なキャンバス」です。ここに薄い絵の具をいくらのせても、光が透けてキラキラと浮いてしまい、しっかり色づくことはありません。そのため、白髪染めには光を遮断して色を定着させるための高濃度のブラウン染料(深みのある黒褐色系色素)が大量に配合されています。白髪を周囲の黒髪と同等の濃さに塗りつぶす必要があるため、脱色力は控えめに抑えられ、染料濃度が極めて高く設計されているのが特徴です。

また、アレルギー面にも留意しなければなりません。酸化染毛剤の主成分である「パラフェニレンジアミン」などのジアミン染料は、白髪染めにおいてより高濃度で使われる傾向があります。頭皮にかゆみや炎症を起こす接触皮膚炎のリスクを避けるため、地肌に薬剤をつけず髪の表面をコーティングする「ヘアマニキュア(酸性染料・化粧品分類)」を選択するケースもあり、毛髪の傷み具合やアレルギー体質に応じた使い分けが不可欠です。

阿部 裕樹

阿部 裕樹

エンタメ専門ジャーナリスト

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。

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