お通夜と告別式の違いは?参列の判断・香典マナー徹底検証【2026】

お通夜と告別式の違いは?参列の判断・香典マナー徹底検証【2026】の具体的な内容に迫る! 専門的な視点で紐解きます。

通夜と告別式では、求められる服装のドレスコードに微妙な温度差が存在する。昭和から平成初期のマナー本では「お通夜に喪服で駆けつけると、あらかじめ死を予期して準備していたようで不作法。平服(ダークスーツ)が良い」と解説されていた。しかし、冠婚葬祭の形式が標準化された現場では、この解釈は実質的に過去のものとなっている。

現在のお通夜の服装と持ち物においては、男女ともに略喪服・準喪服(いわゆる一般的なブラックフォーマル)での参列が主流であり、全体の8割以上を占める。仕事先から直接駆けつけるなど突発的な事情がある場合に限り、黒や濃紺、ダークグレーのスーツや地味な平服での参列が容認されているにすぎない。意図的に平服を選んで参列すると、周囲が全員漆黒の喪服であるなかでかえって浮いてしまう現実がある。

告別式の服装マナーでは、例外なく準喪服の着用が必須となる。男性は光沢のない黒のフォーマルスーツに白無地のワイシャツ、黒無地のネクタイ、金具のついていない黒の内羽根ストレートチップ革靴を着用する。女性は黒のアンサンブルやワンピースを選び、肌の露出を極力避け、黒無地ストッキング(20〜30デニール程度)を合わせる。装飾品は結婚指輪を除き、身につける場合は「悲しみの涙」を象徴する一連の白・黒真珠のネックレスのみに留め、二連以上のものは「不幸の重なり」を避けるため外す。

また、宗派を超えて持参すべき必須の仏具が「数珠(念珠)」である。数珠は本来、故人への合掌礼拝に用いる個人の法具であり、家族間であっても貸し借りは慎むのが礼儀だ。焼香のやり方としては、順番が回ってきたらまず遺族へ一礼、祭壇の遺影へ一礼したのち、右手の親指・人差し指・中指の3本で香をつまみ、目の高さまで掲げてから香炉にくべる(浄土真宗では額に掲げずそのままくべるなど宗派による違いはあるが、心を込めて1〜3回行う姿勢が評価される)。焼香後は再び遺影に合掌礼拝し、数歩下がって遺族へ深く一礼して席に戻る。

山口 彩花

山口 彩花

写真家・フォトエディター

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。

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