胸とお腹が逆に動く「シーソー呼吸」とは?命の危機を告げる救急サイン

胸とお腹が逆に動く「シーソー呼吸」とは?命の危機を告げる救急サインに関する基本知識を初心者にも親しみやすくまとめました。要点を確実におさえることができます。

Q1:シーソー呼吸と陥没呼吸は同じものですか?
A1:同一ではありませんが密接に関連しています。陥没呼吸は息を吸う際に鎖骨の上や肋骨の間、みぞおちがへこむ現象全般を指します。シーソー呼吸はその重症型であり、胸全体がへこむのと同時にお腹が反対に突き出る「胸腹部の逆転運動」が顕著に現れた状態を指します。

Q2:赤ちゃんが寝ているときにお腹が大きく動いていますが、シーソー呼吸でしょうか?
A2:乳幼児はもともと腹式呼吸が主体のため、健康な睡眠時でもお腹が大きく上下します。正常であれば胸とお腹が一緒に膨らみ、一緒に沈みます。シーソー呼吸の場合は「胸がペコッと深く沈むと同時にお腹だけが突き出る」という互い違いの動きになり、顔色の悪さや苦しそうな表情を伴います。迷った際は動画を撮影し、小児救急電話相談(#8000)や救急安心センター(#7119)への相談、または医療機関の受診時に医師へ見せるのが賢明です。

Q3:大人がシーソー呼吸を起こした場合、どのような疾患が疑われますか?
A3:重度の気管支喘息発作、COPD(慢性閉塞性肺疾患)の急性増悪、睡眠時無呼吸症候群、急性呼吸促迫症候群(ARDS)のほか、筋萎縮性側索硬化症(ALS)などの神経筋疾患、胸部外傷(フレイルチェスト)などが疑われます。成人でこの呼吸が見られる場合も横隔膜疲労による呼吸停止が迫っている証拠であり、即座の救急要請が必要です。

伊藤 翔太

伊藤 翔太

フード&トラベルライター

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest