喘息でやってはいけないNg行動|危険な市販薬の罠と発作時の正しい対処
喘息でやってはいけないNg行動|危険な市販薬の罠と発作時の正しい対処にまつわる役立つ知識を詳しく紐解きます。
喘息患者が夜間から早朝にかけて強い呼吸困難に襲われる現象は、副交感神経の優位による気管支の収縮や、体温の日内変動が影響しています。しかし、その夜間の対処において致命的な誤謬が繰り返されています。
呼吸が苦しくなった際、多くの人が「体を休めよう」としてベッドに横たわります。しかし、喘息発作における寝方のNG行動の最たるものが「仰向けに平らになって寝ること」です。仰向けの姿勢は、重力によって舌根が沈下して気道を圧迫するだけでなく、内臓が横隔膜を押し上げて肺の広がりを著しく阻害します。さらに、喉の奥に分泌物が垂れ込む後鼻漏を引き起こし、激しい咳反射の引き金となります。発作時は横にならず、クッションや布団を抱え込むようにして上半身を起こす「起坐位(きざい)」を取ることが、気道を最大限に確保するための必須行動です。
食事管理においても無自覚なリスクが存在します。気管支喘息を悪化させる食べ物として代表的なのが、ワイン、ビール、ドライフルーツ、加工食品などに酸化防止剤・保存料として使用される「亜硫酸塩(二酸化硫黄)」です。亜硫酸塩を含む食品を摂取・吸入すると、胃酸や口腔内の化学反応で発生した二酸化硫黄ガスが気管支を直接刺激し、急激な発作を引き起こすことが臨床的に確認されています。また、過度のアルコール摂取はアセトアルデヒドによるヒスタミン遊離を促進し、冷たい水や炭酸飲料の一気飲みは迷走神経反射を介して気道攣縮を招く要因となります。
健康維持のために推奨される運動にも注意が必要です。喘息における運動誘発性発作の注意点として、特に冬場の冷たく乾燥した空気を口呼吸で大量に吸い込む激しい有酸素運動(長距離走など)は、気道粘膜の水分と熱を奪い、急激な発作を誘発します。運動前には入念なウォーミングアップを行い、必要に応じて運動15分前に短時間作用性吸入薬を使用するなど、段階的なアプローチが不可欠です。