ショートスリーパーは短命?寿命を縮める「自称」の罠と医学的真実
ショートスリーパーは短命?寿命を縮める「自称」の罠と医学的真実の真相や最新動向に迫る! わかりやすい言葉で紐解きます。
短時間睡眠の代名詞として必ず引き合いに出されるのが、フランスの皇帝ナポレオン・ボナパルトです。「ナポレオンは3時間しか眠らなかった」という伝説は、長年勤勉さや超人性の象徴として語り継がれてきました。しかし、歴史資料や近年の医学的検証により、この神話のからくりが暴かれています。
実際の日誌や側近の証言を紐解くと、ナポレオンは夜間の睡眠時間が短かった代わりに、日中に移動中の馬車の中や執務の合間に頻繁な仮眠を取っていたことが判明しています。多相睡眠(分割睡眠)を取り入れ、トータルの睡眠時間を補っていたのが事実です。
加えて、晩年のナポレオンは重度の睡眠障害に苦しんでいました。判断力の低下や感情の制御不能が重なり、ワーテルローの戦いでの壊滅的な敗北にも、極度の睡眠不足による判断ミスの影響が指摘されています。歴史的英雄の姿は「睡眠を削っても成功できる証拠」などではなく、むしろ「睡眠不足がもたらす悲惨な代償」を物語る典型例なのです。