宇宙を開くミウラ折り!折り紙で再現する幾何学の仕組みと作り方

宇宙を開くミウラ折り!折り紙で再現する幾何学の仕組みと作り方にまつわる最新トピックを詳しく紐解きます。

通常の地図やパンフレットを広げるとき、私たちは縦に開き、さらに横に開くという「2段階の動作」を必要とします。しかしミウラ折りは、対角線上の2点を外側に引っ張るだけで、縦方向と横方向が完全に連動して同時に開閉するという驚異的な挙動を示します。この現象は工学用語で「ポアソン比が負である挙動(オーゼティック構造)」と呼ばれ、通常の物質のように横に引っ張ると縦が縮むのではなく、横に引くと縦にも広がる特殊な性質を持っています。

この滑らかな連動を支えているのが、面が一切ゆがむことなく折り目(ヒンジ)の回転運動だけで変形する「剛体折紙(Rigid Origami)」のメカニズムです。折り目同士が交差する「頂点」において、山折りと谷折りの角度が幾何学的に厳密に計算されているため、紙自体に無理な引っ張り応力や破断ストレスがかかりません。その結果、何百回・何千回と開閉を繰り返しても折り目が破れにくく、スムーズな動作を半永久的に維持できるという大きな特徴とメリットを生み出しています。

吉田 誠

吉田 誠

インテリア&ライフスタイルコーディネーター

最新のテクノロジーと生活デザインの融合をテーマに、国内外の最新トピックを発信しています。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest