富士と春めき桜の桃源郷!おおいゆめの里で目撃した熱気の現場
富士と春めき桜の桃源郷!おおいゆめの里で目撃した熱気の現場にまつわる役立つ知識を詳しく紐解きます。
午前7時。まだ朝靄の残る散策路を進むと、柔らかな朝光が木々の梢を照らし始めた。ここで咲き誇るのは、足柄地域発祥として知られる「春めき桜」だ。ソメイヨシノよりも半月ほど早く見頃を迎え、ふっくらとした花弁が密に集まるこの品種は、遠目にはまるでピンクの雲が地面すれすれに漂っているかのように映る。
ファインダー越しに広がる光景は、極めて劇的だ。濃淡豊かなピンクの花群の隙間から、雪をいただく富士山の凛とした稜線がくっきりと浮かび上がる。シャッターを切る音が周囲のあちこちから小気味よく響く。風景写真の愛好家たちが三脚を据え、光と影が織りなす刹那のコントラストを辛抱強く待っていた。都内から始発で駆けつけたというベテランの撮影者は、「光の角度で花の色が刻一刻と変わる。このスケール感は、首都圏近郊では他に類を見ない」と興奮気味に語った。