五木ひろし「山河」が時代を超えて心を揺らし続ける深い理由
話題沸騰中の 五木ひろし「山河」が時代を超えて心を揺らし続ける深い理由について、詳しいまとめをご紹介しています。
公式発表資料および音楽業界関係者の証言によると、「山河」は2000年4月26日に発売された五木ひろしのシングルであり、作詞を小椋佳、作曲を堀内孝雄、編曲を川村栄二が担当している。この組み合わせは、当時の演歌・歌謡界において極めて注目度の高い布陣だった。
小椋佳といえば、「シクラメンのかほり」「少しは私に愛を下さい」など、叙情的かつ文学的な詩世界で知られる日本屈指の詞人だ。銀行員として勤務しながら楽曲を提供し続けた異色の経歴を持つ彼が、なぜ演歌のフィールドで五木ひろしに詞を提供したのかという点について、かつてのテレビインタビューでは「五木さんの声には、言葉の重さを支える土台がある。普通の歌手に書いた詞では軽くなりすぎてしまうものでも、五木さんが歌うと初めて完成する」という趣旨の発言をしていたことが複数メディアで報じられている。
一方、作曲を手がけた堀内孝雄は、アリスのメンバーとして「チャンピオン」「冬の稲妻」などのヒットを生み出した後、ソロでも「君の瞳は10000ボルト」「愛しき日々」などの名曲を発表してきた。演歌の作曲家としては異色の経歴を持つ堀内が生み出したメロディーは、演歌の骨格を持ちながら、フォーク・ポップスの開放感をも秘めた独特の構造を持っている。この「ジャンルの越境性」こそが、「山河」が演歌ファン以外の層にも深く刺さる理由の一つだ。
編曲の川村栄二もまた、五木ひろし楽曲のサウンドデザインを長年担ってきた職人であり、ストリングスとピアノを軸にした重厚かつ温かみのある音像は、この曲の「大地に根ざした感覚」を視覚的・聴覚的に体現している。2001年1月1日に発売されたアルバム「バラードコレクション~山河」(品番:TKBA-1012)にも収録されており、表題曲として位置づけられたことからも、制作サイドの自信のほどがうかがえる。