Dr. コトーの島は実在する?志木那島とロケ地与那国島の現在とモデル甑島の真実
Dr. コトーの島は実在する?志木那島とロケ地与那国島の現在とモデル甑島の真実とは一体何なのか? 詳しい意味を丁寧に紐解いて紹介します。
聖地巡礼を検討する旅行者が真っ先に気になるのが、「あの診療所セットは今も残っているのか、中に入れるのか」という点でしょう。結論を言えば、志木那島診療所のロケセットは与那国島南部の「比川(ひがわ)浜」に現存しており、内部見学が可能です。
通常、テレビドラマの屋外オープンセットは撮影終了後に解体撤去されるのが通例です。しかし、2003年の第1期放送直後から全国から熱烈な保存要望が寄せられ、与那国町と観光関係者がフジテレビ側と協議を重ねた結果、恒久的な観光資源として保存されることになりました。
日本最西端の厳しい海風や毎年のように襲来する猛烈な台風により、過去には屋根瓦の吹き飛びや壁面の腐食といった危機に幾度も直面しました。しかし、町による定期的な修繕に加え、2022年12月公開の劇場版映画『Dr.コトー診療所』の撮影に際して大規模な再整備が施されたことで、2026年現在も当時の佇まいを極めて良好な状態で留めています。
現地を訪れると、比川の静かな波打ち際にあの見慣れたエメラルドグリーンの屋根看板「志木那島診療所」が目に飛び込んできます。施設を維持・保全するための管理協力金(大人300円)を受付で支払えば、建物内部へと入ることができます。
診療所内部に足を踏み入れた瞬間、ドラマのファンなら息を呑むはずです。白を基調とした待合室、受付窓口の擦りガラス、コトー先生が島民と向き合った診察室の木製デスク、薬品棚、そして数々の手術が行われた処置室まで、劇中の小道具や家具が息づくように配置されています。壁に貼られた「健康診断のおしらせ」といった細かな美術品に至るまで、当時の空気感がそのまま密封されているかのようです。
さらに外に出て階段を登れば、コトー先生が物思いに耽っていた診療所の屋上へ出ることも可能です。眼前に広がる比川浜のエメラルドグリーンの海と打ち寄せる波の音に包まれると、あたかも自分が志木那島の住民になったかのような深い没入感を味わえます。