釣竿の作り方完全ガイド|100均竹竿から本格自作ロッドまで徹底解説
釣竿の作り方完全ガイド|100均竹竿から本格自作ロッドまで徹底解説に関する主要なデータを分かりやすく解説いたします。
市販品を凌駕する感度や操作性を求め、専用パーツを一から組み上げる世界を「ロッドビルディング」と呼びます。ロッドビルディング初心者が最初の一本で挫折しないためには、構造の基本となるブランクスとグリップパーツの選定基準を正しく理解することが不可欠です。
竿の骨格となるブランクス選び方においては、素材の特性を把握することが第一歩となります。
ブランクスの素材は大きく分けて「カーボン」と「グラス」の2種類が存在します。 高弾性カーボンは極めて軽量で反発力が高く、アジングやバス釣りなどの繊細なアタリを感知する高感度ロッドに最適です。一方で、粘り強さと柔軟性を重視するならグラス素材、特に中身の詰まった「グラスソリッド」が推奨されます。破損リスクが極めて低く、曲がり込みの限界が高いため、テトラの隙間を攻める穴釣りロッド自作や、船のライトアジ・タコ釣り用の竿として初心者がビルドするのに最も適した素材です。
ブランクスを入手した際、作業前に必ず行わなければならないのが「スパイン(背骨)の特定」です。ブランクスはカーボンシートを芯金に巻き付けて製造されるため、構造上どうしてもシートの重なり部分(最も反発が強く硬い面)が存在します。ブランクスを床に斜めに立てて軽く押し曲げながら指先でゆっくり回転させると、カクンと自然に落ち着く位置があります。この曲がりやすい方向(表)と硬い方向(裏)を把握し、ベイトロッドならスパインの内側に、スピニングロッドならスパインの外側にガイドを配置することで、キャスト時のブレを防ぎ、竿本来のトルクを100%引き出すことができます。
続いて重要なのが、手のひらと一体化するロッドグリップ自作の工程です。 グリップは主に高密度の「EVA素材」と風合いに優れる「コルク素材」から選択します。ブランクスの外径とリールシートの内径には必ず隙間が生じるため、そのままでは固定できません。ここで使用するのが「コアテープ」や「ハイブリッドアーバー」と呼ばれるスペーサーです。
ブランクスに等間隔でアーバーを巻き付け、リールシートの内径とガタつきがないように調整した上で、高強度の2液性エポキシ接着剤を隙間なく充填して圧着します。リールシートの中心線とスパインの向きを寸分の狂いもなく合わせることが、完成時の握り心地とキャスト精度の決め手となります。