エヴァと宇多田ヒカルの奇跡|庵野秀明の熱烈オファーと主題歌の真実
エヴァと宇多田ヒカルの奇跡|庵野秀明の熱烈オファーと主題歌の真実の見逃せないポイントを一挙に解説しました。
インターネット上の言説では「宇多田ヒカルはプロットも見ずに自由に曲を書いただけ」「単なるネームバリューによるタイアップ」といった誤った噂が散見されます。しかし、関係者の証言や当時の制作ドキュメンタリーが示す事実は全く異なります。
庵野監督は宇多田ヒカルに対し、脚本の核となるシノプシスや絵コンテの断片を直接共有しつつも、具体的なメロディや歌詞の方向性については一切の制約を課しませんでした。これは「放任」ではなく、彼女の作家性が作品の真理を最も的確に言語化できるという、創作者同士の絶対的な信頼関係に基づいていたためです。
特に『シン・エヴァンゲリオン劇場版』の主題歌制作において、庵野監督は宇多田側へ「短くてもいいので、今の彼女が思うエヴァの終わりを表現してほしい」と極めて抽象的かつ本質的なオーダーを出しました。それに応えた宇多田は、共同プロデューサーのA.G.クックとともにロンドンで最先端のクラブサウンドを構築。そのデモを聴いた庵野監督は「完璧です」と一言返し、即座に採用を決めたと伝えられています。