田園に立つ謎の巨塔!カントリーエレベーターの仕組みと役割を徹底解剖
話題沸騰中の 田園に立つ謎の巨塔!カントリーエレベーターの仕組みと役割を徹底解剖について、多角的な視点を整理して公開しています。
農業関係者以外で最も混同されやすいのが、「カントリーエレベーター」と「ライスセンター」の違いです。どちらも米の乾燥や籾摺りを行う共同施設ですが、その規模と役割、とりわけ「貯蔵機能の有無」において決定的な差が存在します。
ライスセンターは、主に「荷受」「乾燥」「籾摺り(玄米化)」までを受け持つ処理施設です。乾燥・調製が終わった玄米は、すぐに紙袋やフレキシブルコンテナバッグ(フレコン)に詰められ、農家へ返却されるか、市場へ即座に出荷されます。施設内に米を長期間留めておく設備は基本的に備わっていません。
一方のカントリーエレベーターは、巨大なサイロ構造を有しており、乾燥させた籾をそのままサイロ内で低温貯蔵(一般に15℃以下・湿度70〜80%に温湿度管理)し続けることができます。米は籾(殻がついた状態)のまま保管するのが最も呼吸作用を抑えられ、食味の劣化を防ぐことができます。翌年の新米が出る直前の初夏〜夏場であっても、新米に近い鮮度を保ったまま計画的に出荷できる点が最大の強みです。