田園に立つ謎の巨塔!カントリーエレベーターの仕組みと役割を徹底解剖

田園に立つ謎の巨塔!カントリーエレベーターの仕組みと役割を徹底解剖を詳しくリサーチ! 読者が気になる トピックの裏側を分かりやすく展開します。

農業関係者以外で最も混同されやすいのが、「カントリーエレベーター」と「ライスセンター」の違いです。どちらも米の乾燥や籾摺りを行う共同施設ですが、その規模と役割、とりわけ「貯蔵機能の有無」において決定的な差が存在します。

ライスセンターは、主に「荷受」「乾燥」「籾摺り(玄米化)」までを受け持つ処理施設です。乾燥・調製が終わった玄米は、すぐに紙袋やフレキシブルコンテナバッグ(フレコン)に詰められ、農家へ返却されるか、市場へ即座に出荷されます。施設内に米を長期間留めておく設備は基本的に備わっていません。

一方のカントリーエレベーターは、巨大なサイロ構造を有しており、乾燥させた籾をそのままサイロ内で低温貯蔵(一般に15℃以下・湿度70〜80%に温湿度管理)し続けることができます。米は籾(殻がついた状態)のまま保管するのが最も呼吸作用を抑えられ、食味の劣化を防ぐことができます。翌年の新米が出る直前の初夏〜夏場であっても、新米に近い鮮度を保ったまま計画的に出荷できる点が最大の強みです。

項目詳細・数値データ一般的な基準・相場編集部の見解・評価主たる機能荷受・粗選・乾燥・長期サイロ貯蔵・調製・出荷ライスセンターは乾燥・調製のみ(一時保管程度)年間を通した均一品質の供給にはカントリーが不可欠貯蔵方式籾のままバルク(バラ)状態で15℃以下の低温冷却通風紙袋(30kg)や1tフレコンバッグで低温倉庫保管籾殻による保護効果が高く、脂肪酸度の上昇を抑制施設建設・更新費1施設あたり約15億〜35億円規模ライスセンター:数億〜10億円前後初期投資と維持管理費が極めて重く、稼働率が収支を左右利用農家のメリット刈取後の生籾を搬入するだけで全作業から解放される乾燥後の袋詰め受取や個別保管の手間が一部残る高齢化とメガ規模化が進む生産現場にとって必須の省力装置
阿部 裕樹

阿部 裕樹

エンタメ専門ジャーナリスト

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest