黒田総裁10年の異次元緩和の真相|功罪と評価・退任後の現在を徹底検証
黒田総裁10年の異次元緩和の真相|功罪と評価・退任後の現在を徹底検証にまつわる役立つ知識を分かりやすく発信ます。
2013年3月に第31代日銀総裁に就任した黒田東彦氏は、翌4月の金融政策決定会合で「量的・質的金融緩和(QQE)」を導入しました。市場で「黒田バズーカ」と称されたこの政策は、「2年で2倍のマネタリーベース」「物価安定の目標2パーセントの早期達成」を掲げ、従来の金融政策の枠組みを根底から覆すサプライズ演出で市場の期待を一気に転換させました。
その後もデフレ脱却への道筋を盤石にするため、2016年1月にはマイナス金利政策を導入。同年9月には長期金利を0%程度に誘導するYCC長短金利操作(イールドカーブ・コントロール)へと枠組みを進化させました。国債だけでなくETF(上場投資信託)やJ-REITを大規模に買い入れる異例の資産買入れは、企業マインドの改善と株高を強力に後押ししたのです。