フルフラット夜行バスはなぜ走れなかった?規制の壁と2026年最新事情
フルフラット夜行バスはなぜ走れなかった?規制の壁と2026年最新事情について押さえておきたい 事実を厳選して解説いたします。
ネット上のQ&AサイトやSNSでは、フルフラット夜行バスに関して事実無根の誤解が散見されます。代表的な2つの盲点を整理しておきます。
第一の誤解は、「フルフラット夜行バスは法律を無視したグレーゾーン運行である」という言説です。これは完全な誤りです。高知駅前観光が導入したFLATONは、独自の安全拘束機構と車体設計について国土交通省の担当部局と綿密な協議を重ね、衝突安全基準の適合性審査をクリアして正式に認可を受けています。違法営業どころか、日本の自動車工学と行政基準の双方が進化した結晶と言えます。
第二の誤解は、「2階建てバスのように上下2段ベッドを詰め込んでいる」というイメージです。東南アジアや中国で見られるような、上下に二段ベッドを並べた長距離寝台バスを想像する人が少なくありません。しかし現在の日本で認可されている車両は、車内全高や避難通路幅の規制、非常時脱出ルートを厳格にクリアするため、横幅と天井高を贅沢に確保した贅沢な1階建て・少数定員レイアウトを採用しています。過密に寝台を並べたものでは決してありません。