警察ノンキャリア昇進スピードの実態|警部補の年齢と警視の壁を暴く
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「警察官の日常は、治安維持と試験勉強の二重生活である」——。元警視庁警察官や現場幹部の手記、退職者の証言において例外なく語られるのが、昇任試験の苛酷さです。新任警察官が最初に直面する大きな関門が「巡査部長昇任試験」ですが、そのハードルは世間が想像する以上に高い数値を記録しています。
人事委員会や関係部署の内部動向によると、警視庁や大規模道府県警察本部における巡査部長昇任試験倍率は、おおむね4倍から8倍、採用抑制期や配属部署の推薦枠によっては10倍近い激戦となることも珍しくありません。階級が上がるにつれて定員は絞り込まれ、警部補試験では6〜10倍、警部試験では10倍以上の超難関へと跳ね上がります。
元捜査一課幹部の自著やSNS上での現職告白によると、試験合格を掴み取るための実態は壮絶を極めます。
「当番(24時間勤務)・非番・日勤という過酷な3交替勤務をこなし、深夜の泥酔者対応や当直明けの突発事件捜査で疲弊した肉体に鞭を打ち、仮眠室や非番日の自宅で机に向かう。合格者の多くは年間800〜1000時間もの勉強時間を捻出している」(警察OBの手記より抜粋)
試験内容は多岐にわたります。刑法、刑事訴訟法、警察法、憲法、行政法などの短答式試験(通称:SA)に加え、実務的な法解釈を問う論文試験、職務質問や実務書類作成の実技試験、そして面接試験が課されます。しかし、警察官昇進試験勉強時間と裏事情の核心は、単なるペーパーテストの点数だけでは決まらない組織の「内規」にあります。
現場では「試験の点数が6割、勤務評定(実績と上司の評価)が4割」と公然と囁かれており、いくらペーパーテストで満点を取っても、所属長(警察署長や隊長)からの推薦順位が低ければ合格発表の名簿に名前が載ることはありません。検挙実績はもちろんのこと、日頃の規律順守、巡査部長や係長への忠誠心、さらには過去の軽微な指導歴(始末書等)の有無が、最終合否を決定づける見えないフィルターとして機能しているのです。